教員研修:小学校英語の「読むこと・書くこと」の指導を開催しました。

2019年8月7日と8日に,本学の社会連携チーム主催で「小学校英語の『読むこと・書くこと』の指導〜シンセティック・フォニックスによる指導と計画〜」を実施しました。この研修会は,大学が連携協定を結んでいる市町との連携事業で,関係の教育委員会にお声掛けし,二日間開催したものです。40名ほどの参加がありましたが,ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。

続きを読む

11th International Language Teacher Education Conference

5月29日から3日間の日程で,ミネアポリスで行われた11th International Language Teacher Education Conferenceに参加してきました。隔年で開催されるこの学会に参加するのは2回目ですが,今回は,プロポーザルが採択されなかった(涙)ので,ワークショップ,研究発表,講演に参加してきました。言語教師教育に特化した学会なので,大きな集会ではありませんが,参加される方とのマインドセットが近いので,有意義なディスカッションができました。アメリカでの国際学会というコンテクストを無視することはできませんが,テーマにあるように,教師のアイデンティティ,成長,socio-politicalな影響などを議論する発表や講演が多かったです。Karen Johnson先生の言葉を借りれば,”Teacher education matters!”であり,古くさい経験重視の教員養成・教師教育から脱して,sociopoliticalな影響も意識しながら,実践の専門家を育てる教師教育の研究を理論的かつ実証的に進めていく必要があるな,とあらためて思いました。 続きを読む

英語教育ユニバーサルデザイン研究学会が設立されます

これまで,村上加代子先生(甲南女子大学)を中心に展開されてきた英語教育ユニバーサルデザイン研究会を,学会(Association of Universal Design for English Language Learning, 略称AUDELL)として設立することとなりました。その設立総会と記念講演会を,下記の日程で開催します。私も,微力ながら,事務局運営に携わることとなりました。

学会設立総会にて,賛同していただけるみなさんに学会立ち上げの承認を受けた後に,竹田契一先生(大阪教育大学名誉教授)に,「LD・Dyslexia の児童生徒が抱える特性と英語教育の課題」による基調講演,そして,これまで研究会を牽引してこられた村上加代子先生による「英語教科教育のユニバーサルデザイン化に向けて ー現状の課題と今後の方向性」という講演と続きます。

会の趣旨に賛同いただける方であれば,大学教員だけでなく,学生,保護者,民間で支援に携わっていらっしゃる方など,幅広い領域のみなさんにご参加いただき,ニーズのある児童生徒の英語学習およびその保護者を少しでも支援できればと思います。当日の参加申し込み,および,学会への入会希望は,以下の案内および研究会ホームページをご覧ください。


英語教育ユニバーサルデザイン研究学会 設立総会・記念講演会
日時:2019 年6 月15 日(土)
場所:大阪商業大学(予定)http://ouc.daishodai.ac.jp/access/
参加申込:研究会ホームページ または「こくちーず」よりお申し込み下さい。
(当日)参加費:* 2,000 円 (当日参加費はそのまま会員年会費にスライドすることができます。)

受付 12:30-
学会設立総会 13:00-13:50
休憩・入会受付 13:50-14:10
学会設立記念講演会
14:10-16:10 基調講演「LD・Dyslexia の児童生徒が抱える特性と英語教育の課題」
竹田契(大阪医科大学 名誉教授)
16:20-17:00 講 演 「英語教科教育のユニバーサルデザイン化に向けてー現状の課題と今後の方向性」 村上加代子(甲南女子大学 准教授)
17:00-17:10 閉 会
18:00- 懇親会

総会記念講演会チラシ

2019年度が始まります

気持ち的には,前年度をひきずったまま新しい年度を迎えています。しかし,今年度から,大学院の組織改編があり,所属していた修士課程から専門職学位課程(教職大学院)へ移ることとなりました。これに伴って,教育課程が大きく変わります(担当授業も変わる!)。できるだけ速やかに適応して,ペースをつかむことができればと思っていますが,一年目は,学生さんや周囲のみなさんにもご迷惑をおかけするかもしれません。

所属していた言語系教育コースは,教職大学院の言語系教科マネジメントコースとなり,これまで以上に実践の理解と現場での問題解決が重視される教育研究内容となります。院生には,長期間の実習(3週間+4週間+6週間)が必修となります(現職教員も含めて)。学生の研究課題と学校教育現場でのニーズをマッチングさせて,双方の実践研究を深めることができればと思います。

ただし,教職大学院では,学位論文の提出は求められず,それに替わって「実践研究報告書」の作成が求められます。修論の作成は,観察や実践を通した学習や授業に対する深い理解,それを分析する方法の修得,実践の場への還元と,学生の力量を高める格好の場でした。この「報告書」作成においても,同様の力量を付けることにつながるよう,工夫していかねば。

大学院と同時に,学部の教育組織も変わります。これまで学生が所属していたコースがなくなり,学生は,入学時に学籍番号で区切られたクラス,個別の科目の中高免許を取るためのグループ,そして,卒論研究に取り組むためのゼミと異なる集団に所属して4年間過ごすことになります。複雑すぎて,4年間一回りするまで,うまくつかめないかも…。

連合大学院博士課程は,これまでの4大学に加え,岐阜大,滋賀大も参加し,学生定員も増えました。こちらも忙しくなりそう。

というわけで,学部・大学院のゼミのみなさん,よろしくお願いします。学部および大学院で学びたいという方,何か質問があれば,問い合わせフォームからお尋ねください。私も,もう少し情報発信していきます。

※上で書いた実習期間について誤りがあり,訂正しました。「学校教育基盤実習」が4週,「教科指導力向上実習」が6週間でした。この間,学生は,毎週1回(例えば金曜日に),大学に戻り,リフレクションを行うことになっています。また,現職教員の学生さんについては,基盤実習が免除される制度もあります(2019/04/05 修正・追記)。まだよく分かっていない!

『「学ぶ・教える・考える」ための実践的英語科教育法』が刊行されます

酒井英樹先生(信州大学),廣森友人先生(明治大学)と共編著者として『「学ぶ・教える・考える」ための実践的英語科教育法』を大修館書店から出版させていただくことになりました。英語教員免許を取るために教職課程で学ぶ学生さんのためのテキストとして使っていただければと思います。全13章,私は,第13章とその他のコラムを執筆しました。編者としては,仕事が遅く,みなさんの足を引っぱるばかりだった私ですが,執筆して下さったメンバーは,すばらしい方々ばかりなので,良かったら手に取ってみて下さい。ウェブサイトとも連動する本です。

Amazonのサイトへ→https://goo.gl/gtUajf

8月28日 Karen Johnson教授をお招きした研究会を開催します。

現在,科研費の助成を受けている「教室談話に関する専門的力量形成めざした英語教師研修プログラムの開発」の取組として,ペンシルベニア州立大学のKaren E. Johnson先生をお招きした研究会を下記の日程で開催します。Johnson先生は,社会文化理論に基づく言語教師教育,ナラティブ的探究, 第二言語教育における授業のダイナミクスなどの研究に取り組んでおられ, 代表的著書に,Second Language Teacher Education (2009), Research on Second Language Teacher Education (2011) ,Mindful L2 Teacher Education: A Sociocultural Perspective on Cultivating Teachers’ Professional Development (2016) などがあります。

社会文化理論(Sociocultural Theory; SCT)にもとづいた最新の第二言語教育研究,教師教育研究についてお話しいただきます。また,SCTを援用した教室での実践研究の報告をもとに,Johnson先生を交えたディスカッションを行います。

13:00-13:05 開 会
13:05-13:45 Dr. Karen E. Johnson 講演:SCT and language teacher education
13:45-14:45 Dr. Karen E. Johnson ワークショップ :SCTからみた教師教育者と実習生の会話データの分析
14:45-15:00 休 憩
15:00 -16:30 SCTに基づく言語教室研究の報告
*3件の報告を予定しています。15分の発表の後,15分のディスカッションを行います。
16:30 – 16:40 閉 会
17:30 – 19:30  懇親会(同じビル内にある「和食 六甲 神戸ハーバーランド」にて会費4,000円程度)

■参加申込み方法
事前申込みをお願いします。こちらからお申し込みください。

■案内用PDFです。ご自由にダウンロードしてください。
flyer_japanese

山下桂世子先生によるジョリーフォニックスワークショップ,開催しました。

5月31日(木)に,本学教育子午線ホールにて,山下桂世子先生によるジョリーフォニックスワークショップを開催しました。

当日は,60名の参加があり,先生から英語の文字と音の関係,シンセティック・フォニックスの指導原理,そして,多感覚アプローチを通した英語学習の重要性を学びました。たくさんの学びのあるあっという間の90分でした。

続きを読む

5/31 山下桂世子先生によるジョリーフォニックスのワークショップ開催

5月31日(木)に,ジョリーフォニックス公式トレーナーの山下桂世子先生によるワークショップを開催します。このワークショップは,本学のグローバル教育センターの主催,教職キャリア開発センターの共催で実施します。小学校の教員をめざすみなさんは,外国語科・外国語活動の指導にあたることになりますが,このワークショップを受けることで,読むこと・書くことの指導についての考え方が変わると思います。多くの方の参加をお待ちしております。

◆日時:平成30年5月31日(木)13時10分〜14時50分 (12時40分受付開始)
◆会場:教育子午線ホール
◆対象:本学学部生・大学院生(定員50名)
◆申込先:学生支援課国際交流チーム
以下の URLからお申し込みください。
https://goo.gl/forms/F8d5rbVJXdWM6yma2

講師:山下桂世子先生について

ジョリーフォニックス&ジョリーグラマー トレーナー(英国在住)
日本で小学校の教員(通常学級と特別支援学級)、イギリス のプリスクールでの 勤務経験を経て、少数⺠族サポート機関 EMASS へ。現在はイギリスの現地小学 校で Language Teaching Assistant 兼特別支援チームのリーダーとして勤務中。一 方、現地 ACE(市の成人学級)では日本語講師として活躍。また Nottingham 大学 で特別支援教育修士号を取得後、トラウマについて学ぶ一 方、Jolly Phonics /Jolly Grammar トレーナーとして 2013 年から活動を開始。 ジョリーフォニック スの指導経験はその時点で十年を超え、今もイギリス・日 本・Skype で大人に も子どもたちにも指導とサポートを精力的に行っています。
ホームページ: http://kayokoyamashita.com

案内のチラシです(ダウンロードしてください)→ 20180531_flyer

外国語活動勉強会を開催しました

3月16日(木)に,外国語活動勉強会を加東キャンパスで実施し,Jolly Phonicsについて勉強しました。参加して下さったみなさん,ありがとうございました。兵教大非公認,まったくもってインフォーマルで,参加者フレンドリーに徹した会でした。昨年,私とゼミの院生さん3名は,Jolly Phonicsの2日間の研修会を受けたのですが,これが「目から鱗が落ちる」体験でした。冗談ではなく,子どもの多様な学びに対応した指導法と環境作りの重要性を感じた研修会でした。この体験を,できるだけ多くのみなさん(特に,小学校の先生)と共有しつつ,自分たちのブラッシュアップもしようということになり,修了式を来週に控える3人を,私が半ば強引に引きずり出し,今回の会の開催となりました。神戸女子大学で教えている長谷川和代先生にも,ゲストできていただきました。 続きを読む

LET関西支部秋季大会シンポジウム終了(10/8)

10月8日(土)に行われた外国語メディア教育学会(LET)関西支部の秋季大会シンポジウム「学習者の学びを考える」に登壇させていただきました。池田真生子先生のコーディネートで,八島智子先生,Stephen Ryan先生,そして,私,指定討論者に新多 了先生というメンバーでした。コーディネーターの池田先生,一緒に登壇して下さった八島先生,Ryan先生,とても大事な質問を準備して下さった新多先生,そして,聴衆の皆様に,感謝申し上げます。 続きを読む