研究」カテゴリーアーカイブ

3/29-4/2 兵庫教育大学「理論と実践の融合に関する共同研究」の成果発表を行います

今年度,大学から研究助成をいただき進めてきた「理論と実践の融合に関する共同研究」の成果発表会をオンラインで動画公開の形で行います。タイトルは,「VEO©を活⽤したオンライン教員研修 プログラム開発のための基礎研究 」です。下記のチラシ(PDFはこちら)のQRコード,大学のウェブサイト,あるいは,こちらのリンクから申込みできます。ご参加をお待ち申し上げております。

わっ,ブログへの投稿が1年ぶり。

3/2 シンポジウム「これからの英語教育の抜本的改善の方向性」を開催します。

3月2日(月)に本学神戸ハーバーランドキャンパスにて,シンポジウム「これからの英語教育の抜本的改善の方向性」を開催します。このシンポジウムは,私たちが,この4年間取り組んできた文科省委託事業「中学校・高等学校における英語教育の抜本的改善のための指導方法等に関する実証研究」の研究成果を公表するものです。基調講演として関西大学の竹内理先生に「新学習指導要領下での英語授業作り-『主体的・対話的で深い学び』に向けて」というタイトルでご講演いただきます。パネルディスカッションでは,研究協力校として参加して下さった先生方と本学関係者,そして,この事業を受託している信州大学と静岡大学から,酒井英樹先生,亘理陽一先生お招きし,意見交換し,これからの英語教育の方向性について考えようと思っています。

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2/9 英語教育ユニバーサルデザイン研究学会 研究会を開催しました。

2月9日に兵庫教育大学神戸ハーバーランドキャンパスにて,英語教育ユニバーサルデザイン研究学会の研究会を開催しました。ノートルダム清心女子大学の湯澤美紀先生を講師としてお迎えし,「ワーキングメモリと英語学習」という講演とワークショップの二本立てでした。

先生のお話を聞いた後に,自分自身を「実験台」にして,記憶のプロセスを体験し,内省することで,そのメカニズムの複雑さを認識すると同時に,一人ひとり,個性のある記憶処理があること,また,それが情動的体験によって大きく影響を受けることを知り,UDの取り組みの中で,不安を取り除き,自己肯定感を高める学習環境のあり方についても考えさせられました。それにしても,自分自身の言語的短期記憶の衰えについては,やや絶望的になりました。でも,パプリカの2番は覚えられました。

英語教育ユニバーサルデザイン研究学会が設立されます

これまで,村上加代子先生(甲南女子大学)を中心に展開されてきた英語教育ユニバーサルデザイン研究会を,学会(Association of Universal Design for English Language Learning, 略称AUDELL)として設立することとなりました。その設立総会と記念講演会を,下記の日程で開催します。私も,微力ながら,事務局運営に携わることとなりました。

学会設立総会にて,賛同していただけるみなさんに学会立ち上げの承認を受けた後に,竹田契一先生(大阪教育大学名誉教授)に,「LD・Dyslexia の児童生徒が抱える特性と英語教育の課題」による基調講演,そして,これまで研究会を牽引してこられた村上加代子先生による「英語教科教育のユニバーサルデザイン化に向けて ー現状の課題と今後の方向性」という講演と続きます。

会の趣旨に賛同いただける方であれば,大学教員だけでなく,学生,保護者,民間で支援に携わっていらっしゃる方など,幅広い領域のみなさんにご参加いただき,ニーズのある児童生徒の英語学習およびその保護者を少しでも支援できればと思います。当日の参加申し込み,および,学会への入会希望は,以下の案内および研究会ホームページをご覧ください。


英語教育ユニバーサルデザイン研究学会 設立総会・記念講演会
日時:2019 年6 月15 日(土)
場所:大阪商業大学(予定)http://ouc.daishodai.ac.jp/access/
参加申込:研究会ホームページ または「こくちーず」よりお申し込み下さい。
(当日)参加費:* 2,000 円 (当日参加費はそのまま会員年会費にスライドすることができます。)

受付 12:30-
学会設立総会 13:00-13:50
休憩・入会受付 13:50-14:10
学会設立記念講演会
14:10-16:10 基調講演「LD・Dyslexia の児童生徒が抱える特性と英語教育の課題」
竹田契(大阪医科大学 名誉教授)
16:20-17:00 講 演 「英語教科教育のユニバーサルデザイン化に向けてー現状の課題と今後の方向性」 村上加代子(甲南女子大学 准教授)
17:00-17:10 閉 会
18:00- 懇親会

総会記念講演会チラシ

8月28日 Karen Johnson教授をお招きした研究会を開催します。

現在,科研費の助成を受けている「教室談話に関する専門的力量形成めざした英語教師研修プログラムの開発」の取組として,ペンシルベニア州立大学のKaren E. Johnson先生をお招きした研究会を下記の日程で開催します。Johnson先生は,社会文化理論に基づく言語教師教育,ナラティブ的探究, 第二言語教育における授業のダイナミクスなどの研究に取り組んでおられ, 代表的著書に,Second Language Teacher Education (2009), Research on Second Language Teacher Education (2011) ,Mindful L2 Teacher Education: A Sociocultural Perspective on Cultivating Teachers’ Professional Development (2016) などがあります。

社会文化理論(Sociocultural Theory; SCT)にもとづいた最新の第二言語教育研究,教師教育研究についてお話しいただきます。また,SCTを援用した教室での実践研究の報告をもとに,Johnson先生を交えたディスカッションを行います。

13:00-13:05 開 会
13:05-13:45 Dr. Karen E. Johnson 講演:SCT and language teacher education
13:45-14:45 Dr. Karen E. Johnson ワークショップ :SCTからみた教師教育者と実習生の会話データの分析
14:45-15:00 休 憩
15:00 -16:30 SCTに基づく言語教室研究の報告
*3件の報告を予定しています。15分の発表の後,15分のディスカッションを行います。
16:30 – 16:40 閉 会
17:30 – 19:30  懇親会(同じビル内にある「和食 六甲 神戸ハーバーランド」にて会費4,000円程度)

■参加申込み方法
事前申込みをお願いします。こちらからお申し込みください。

■案内用PDFです。ご自由にダウンロードしてください。
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5/31 山下桂世子先生によるジョリーフォニックスのワークショップ開催

5月31日(木)に,ジョリーフォニックス公式トレーナーの山下桂世子先生によるワークショップを開催します。このワークショップは,本学のグローバル教育センターの主催,教職キャリア開発センターの共催で実施します。小学校の教員をめざすみなさんは,外国語科・外国語活動の指導にあたることになりますが,このワークショップを受けることで,読むこと・書くことの指導についての考え方が変わると思います。多くの方の参加をお待ちしております。

◆日時:平成30年5月31日(木)13時10分〜14時50分 (12時40分受付開始)
◆会場:教育子午線ホール
◆対象:本学学部生・大学院生(定員50名)
◆申込先:学生支援課国際交流チーム
以下の URLからお申し込みください。
https://goo.gl/forms/F8d5rbVJXdWM6yma2

講師:山下桂世子先生について

ジョリーフォニックス&ジョリーグラマー トレーナー(英国在住)
日本で小学校の教員(通常学級と特別支援学級)、イギリス のプリスクールでの 勤務経験を経て、少数⺠族サポート機関 EMASS へ。現在はイギリスの現地小学 校で Language Teaching Assistant 兼特別支援チームのリーダーとして勤務中。一 方、現地 ACE(市の成人学級)では日本語講師として活躍。また Nottingham 大学 で特別支援教育修士号を取得後、トラウマについて学ぶ一 方、Jolly Phonics /Jolly Grammar トレーナーとして 2013 年から活動を開始。 ジョリーフォニック スの指導経験はその時点で十年を超え、今もイギリス・日 本・Skype で大人に も子どもたちにも指導とサポートを精力的に行っています。
ホームページ: http://kayokoyamashita.com

案内のチラシです(ダウンロードしてください)→ 20180531_flyer

LET関西支部秋季大会シンポジウム終了(10/8)

10月8日(土)に行われた外国語メディア教育学会(LET)関西支部の秋季大会シンポジウム「学習者の学びを考える」に登壇させていただきました。池田真生子先生のコーディネートで,八島智子先生,Stephen Ryan先生,そして,私,指定討論者に新多 了先生というメンバーでした。コーディネーターの池田先生,一緒に登壇して下さった八島先生,Ryan先生,とても大事な質問を準備して下さった新多先生,そして,聴衆の皆様に,感謝申し上げます。 続きを読む

平成28年度科研費に採択されました。

遅ればせながら,科研費に採択されたことの報告です。申請していた科研費基盤研究(C)(一般)「教室談話に関する専門的力量形成めざした英語教師研修プログラムの開発」が採択されました。今回の研究は,私自身が,この10年ほど,科研費を使って取り組んできた社会文化的理論を基盤にした英語教育研究の発展的研究です。昨年度までの3年間は,「ダイナミック・アセスメントに基づく英語教育の指導・評価枠組みの開発」を行ってきました。今回は,この研究を踏まえ,記述の精度を高めた上で英語授業でのインタラクションを分析し,そこで起こっていることへの理解を深めること,そして,そのような理解の仕方を,教師教育や研修に応用してみようというものです。申請書には以下のような研究目的を書きました。 続きを読む

3つの修士論文から:質的研究の楽しさと苦しさ

3月。卒業のシーズンです。今年度は、3名のゼミの院生さんが修士論文を提出されました。お疲れ様でした。いずれも教室での英語授業や学習についての経験を質的に分析した研究で、サポートする私としても学ぶことの多い論文でした。院生さんの研究そのものを、このサイトで取り上げることは、これまであまりしなかったのですが、ご本人たちからも許可を得ましたので、紹介してみます。学生さんがどんな研究をしているか、その一端を覗いていただけると思います。 続きを読む