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このサイトは兵庫教育大学学校教育研究科の吉田達弘が運営しているサイトです(大学の研究者総覧のページはこちら)。吉田へ連絡を取りたい方は,ページ下部のフォームからお願いします。

研究の関心

英語科教育学を専門としており,英語教師を目指す学生,小中高の現職教員の学生,あるいは,留学生のみなさんと一緒に研究と実践をすすめています。現在,(1)英語授業における相互行為(interaction)の質的研究と(2)英語教師の成長に関する研究に取り組んでいます(科研のデータベースへ)。

(1)授業における相互行為への理解を深めるための手がかりとして,ヴィゴツキーの発達研究を源泉とする社会文化的理論(Sociocultural Theory)に理論的基盤を置いています。児童・生徒の学びが,常に他者や文化的道具による媒介を通して起こる,ということをベースに,どのような媒介が学び手の発達を促すのかを研究しています。

英語の授業は,英語が教授や学習の対象(内容)となりますし,同時に,教授や学習を媒介する役割を持ちます。また,ペアワークやグループワーク,ティームティーチングという形式で学習活動が行われるなど,とても複雑な相互行為が起こっています。

英語授業の相互行為を研究する方法としては,実際に授業を記録し,観察・分析する手法を用いています。音声を文字おこしし,トランスクリプトを作成し,特に気になる場面については,相互行為の中の瞬間瞬間(moment-by-moment)の学びの変化を捉えています。最近は,社会文化的理論の中で研究がすすんでいるダイナミック・アセスメント(Dynamic Assessment, DA)に関心を持って研究を行っています。データの分析方法としては,会話分析やSCDA (sociocultural discourse analysis)などいった手法を用いています。

(2)教師の成長,特に,教師自身のナラティブを分析対象にした英語教師の学び・成長の研究にも取り組んでいます。こちらは,私のゼミで学んだ先生方と一緒に研究を続け,インタビューやウェブアプリケーションをつかったナラティブをデータとしながら,これまでいくつか形にしてきました。また,授業者へのフィードバックを行ったり,協働的に授業リフレクションを行うために,Video Enhanced Observationという授業分析アプリなども試しています。教師の成長の研究は,学部生,大学院生,そして,修了生と関わる限り続いていく研究になると思います。

学生の研究指導

【大学院】2019年度からは専門職学位課程(教職大学院)言語系教科マネジメントコースとなり,修学指導のありかたが変わってきます。学生は,2年間で2回(現職院生は,1回)実施される学校でおこなう実習のなかで,実践研究に取り組みます。実践研究の成果は,研究成果報告書としてまとめられます。※2019年度まで続いた修士課程での修士論文は,こちらからご覧ください。

【学部】学部生のみなさんは,3年生からゼミに所属します。英語教育に関する研究,特に,指導法,教材,学習に関するテーマに取り組みたい学生さんが集まっています。ただし,テーマは,学生さんが関心があり,かつ,取り組むことができるテーマを自ら選ぶことになります。

担当授業

社会連携

ご依頼があれば,教育委員会と連携した研修会の講師や,近隣の学校での研究授業への指導助言なども,行っています(昨年度の実績)。

所属学会

【国内】全国英語教育学会,LET(外国語教育メディア学会),関西英語教育学会,中国地区英語教育学会,小学校英語教育学会,日本質的心理学会,エスノメソドロジー・会話分析(EMCA)研究会,日本教育心理学会

【国外】TESOL International, American Association for Applied Linguistics (AAAL), ASIA TEFL,  World Association for Lesson Study (WALS)

入学や進学を考えている方へ

学部への入学,連合大学院博士課程,修士課程への進学を考えていらっしゃる方は,本学ウェブサイトで最新情報を入手して下さい。特に,大学院への進学を考えていらっしゃる方は,説明会への参加や個別の事前相談をおすすめします。個別にご質問やご相談があるという場合は,以下のフォームから連絡をいただき,日程調整できれば,研究室への訪問も歓迎いたします!