授業」カテゴリーアーカイブ

海外教育体験実習 実習校訪問(2)

本日は,オークレア市内のもう一つの小学校を訪問し,5年生のクラスで実習する学生さんの様子をみてきました。学校に入って3日目ともなると,学生さんも子どもたちとファーストネームで呼び合っていて,いい関係を築くことができているようでした。こちらの小学校に来ていつも思うのは,クラス内に様々な決まり事があり,そういったスローガンや決まり事が教室の至る所にポスターとして掲示してあるということです。そして,教師は,事ある毎に,子どもたちにそのことをリマインドしますし,全員のアテンションをコントロールする場面はよく見ます(小さい教室ですがマイクを使っています)。日本の学級経営にあたると思いますが,disciplineの厳しさは,日本と同じか,それ以上ではないかなと思いますが,その一方で,うまくできたら,めちゃくちゃ褒めてくれます。

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海外教育体験実習 実習校訪問(1)

本日は,参加学生の一人が実習をしている市内の小学校を訪問してきました。訪問した時間に学生さんが担当したのは,3年生(18名)でした。この時間のテーマは,日本の遊びについてということで,日本から持ってきた「けん玉」での遊びを体験してもらいました。最初に,けん玉名人とおぼしき日本の小学生のYoutubeビデオ(10級から1級の技を披露するビデオです)を見てもらったところ,「すげえ」と上々の反応。「あんなの簡単!」と言っている子もいます。3人ずつの6グループになってもらい,グループに一つのけん玉を渡しました。

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「海外教育体験実習」(4)

 

写真も少し追加しておきます。9月21日から23日まで研修を行ったUW Eau Claireのキャンパスです。きれいなキャンパスですが,みどりの芝生は昨年,植えられたばかりで,学生たちは,この夏から,おそるおそる寝そべるようになったとか。うちの大学でも芝生植えたらどうかな。あ,雑草にやられちゃうか。写真の中央に見えるガラス張りの建物が,Educationが入っているCentennial Hallです。IMG_2203そして,大学の裏手には,こんなトレッキングロードのある場所もあります。鹿が出てくるそうです。寮に住んでいる学生は,奥に見える階段を上り下りして授業に通うそうです。この風景,兵教大でも見たことあるなあ(学生寮と学生会館の間ってこんな感じ?)。DSCF3550

「海外教育体験実習」(3)

大学での実習を終え,学生さんたちは,ホームステイ先に移動しました。私は,昨日と今日,地元の小学校を二校訪問し,授業の様子を見てきました。学生さんたちは,現地の幼稚園から五年生までの子どもたちに,参加型の授業を実施しました(写真を出せないのが残念!)。
折り紙や紙風船,竹とんぼなど日本の遊びや筆ペンを使ったイラストレーション作りや習字,そして,ソーランなどを体験してもらうものでした。スライドや小道具などよく準備されていたし,子どもたちのとのやりとりはとても豊かなものでした。どの授業もすばらしかったです!言語,文化にかかわらず,子どもの動きや反応を見ながら,柔軟に対応していく力がものをいいますね。 続きを読む

「海外教育体験実習」(2)

大学での研修では,学部の教職課程の授業やESLの授業に参加させてもらうのですが,今日は,小学校の教員を目指す学生さんが履修している教職専門の授業(理科教育,算数教育,K-12のContent Education)参加しました。
いずれの教職の授業でも,学部の学生に実践が理論に裏打ちされていることを意識させていましたが,その理論が,社会構成主義や社会文化的理論となっていて,伝統的な認識論からの転換が図られていました。こういった考えは,授業のやり方にも反映されていて,多くの教室環境が,アクティブラーニングや反転授業に対応したものになっていました。
何人かの学生さんたちに聞いてみると,小学校から高校までは,どちらかというと,記憶中心の伝統的な指導法を受けてきたので,構成主義およびそれに基づく指導法の理解は,簡単なことではないということでした。

Introduction to Teaching Experience Gr 1-12という授業では,実習に出る前の学生さんに対する授業ですが,様々な教科に属する学生が集まり,教科を横串にする理論を共有しながら,それぞれの教科のKey IdeasとTools for inquiryを考えてみようという授業は,なかなかおもしろかったのですが,結構バラバラな考えが出てきて,それをどのようにまとめるのか,教員側の力量が求められると思われる授業でした(残念ながら,後半部分は移動のため,見ることができず)。

(この記事は,Facebookに投稿したものを一部改編しています。)

 

「海外教育体験実習」(1)

大学院の小学校英語活動プログラムの授業の一つで,「海外教育体験実習」を実施しています。ウィスコンシン州オークレア市に10日間滞在し,大学の授業に参加したり,ホストファミリーと過ごしながら,地元の小学校で授業を行うというものです。今回で,通算6回目になりますが,私自身がコーディネートするのは,今回で4回目です。過去3回は,いずれも3月初旬という現地ではまだ雪深い時期に実施していたのですが,飛行機は雪で遅れたり,キャンセルされたりするし,屋外での活動がやりにくいので,今年度から,試みに9月後半の実施に変更してみました。結果からいえば,やっぱり,この時期の方が気候もベストですね。というわけで,9月20日に日本を発ち,21日からUWECのキャンパスでの実習が始まりました。ここでの体験を少しずつ書いておきます。

Weeblyを使ったe-portfolioの試み

昨年度に引き続き,大学院の「英語科のカリキュラムと評価の研究」にて,Weeblyを使ったe-portfolioを実践しています。e-portfolioについては,本学でもCanpassノートというシステムが動いていて,学部生は「教員養成スタンダード」という本学が策定したルーブリックにもとづいて,その達成度を自己評価していくという活動を行っています。こういったやり方もe-portfolioの一つの流れとしてあるのですが,どうしても,「やらなきゃなあ」という雰囲気が漂っている感じがします。私の授業でのe-portfolioも,課題の一つとしてやっていますから,「やらなきゃ」感は,あるのですが,私は,自分の学びのドキュメンテーションやリフレクションをやるなら,かっこいいサイトでやりたいぜ!と考えていて(いつも「形」から入る私です),学生一人ひとりの個性や表現の自由度が高くなるようなウェブツールを探していました。

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外国語活動カリキュラムコーディネート研究終了!

大学院の小学校英語活動プログラム科目である「外国語活動カリキュラムコーディネート研究」(長い!)の授業が本日終了しました。来年度から,プログラムが再編成されますが,この授業は開講科目に入っていませんので,今回が最初で最後の授業です。前半は,このブログにも書きましたが,韓国とのSkypeでの対話,3名のゲストスピーカーの先生によるワークショップを行いました。そして,先週,先々週と学生さんの4グループによる研修コーディネートが行われ,私も中に混じって楽しく学ばせてもらいました。経験と振り返り,そして,活動の意味づけが行われ,本当に充実した授業でした。毎回,準備して下さったみなさん,ありがとうございました! 続きを読む

兼重昇先生によるゲスト・スピーカーセッション

「外国語活動カリキュラムコーディネート研究」のゲスト・スピーカーセッションも今回が最後。広島大学の兼重昇先生をお迎えして,2時間のセッションを行いました。

兼重昇先生が大学院を出られてすぐに勤務されたのが,この兵教大でしたが,私も兼重先生と同じ日にこの大学に着任しました(1998年8月1日)。同僚として,四年半,お世話になったのですが(本当にお世話になったのです),その後,鳴門教育大学に転出されてからは,みなさんご存じのように,現在の外国語活動が導入されるまでの重要な期間,そして,もちろん,現在も,各地での実践を精力的に育ててこられました。

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