Weeblyを使ったe-portfolioの試み

昨年度に引き続き,大学院の「英語科のカリキュラムと評価の研究」にて,Weeblyを使ったe-portfolioを実践しています。e-portfolioについては,本学でもCanpassノートというシステムが動いていて,学部生は「教員養成スタンダード」という本学が策定したルーブリックにもとづいて,その達成度を自己評価していくという活動を行っています。こういったやり方もe-portfolioの一つの流れとしてあるのですが,どうしても,「やらなきゃなあ」という雰囲気が漂っている感じがします。私の授業でのe-portfolioも,課題の一つとしてやっていますから,「やらなきゃ」感は,あるのですが,私は,自分の学びのドキュメンテーションやリフレクションをやるなら,かっこいいサイトでやりたいぜ!と考えていて(いつも「形」から入る私です),学生一人ひとりの個性や表現の自由度が高くなるようなウェブツールを探していました。

そういったアイディアをe-portfolioとして実現するために,moodleのサーバーを自分で立てて,学生一人ひとりに自分のコースを割り当て,ポートフォリオの代用とした頃もありました。あるいは,このサイトを動かしているWordpressに子サイトを作り,それを学生個人に割り当てることも考えました。MoodleはもともとLMSなので,管理面はしっかりしていますが,ビジュアル的にかっこよくありません。一方,WordPressは,自由度は高いですが,コミュニティ内の管理面,特に,サイトごとパスワードプロテクションをかけたりすることができず,公開に不安を持つ人には,ちょっと敷居が高いです(そもそもpublishしないブログやサイトにどんな意味があるか,という主張はあると思うのですが)。

そこで,数年前から試しているのが,Weebly for Educationです。Weeblyのダッシュボードの操作性やサイトの表現力の向上には目を見張るものがあり,かなり直感的に,かつ,美しいサイトを作ることができます。また,for Educationは,クラスの管理機能を実装していて,これによって,メンバーの登録管理やクラス内だけでサイトを公開することが可能です。

それぞれの学生は,自分で気に入ったサイトテーマを選び,ユニークなサイトを作ることができるのですが,私の方からは,例えば,readingsに対するreaction paperを書き込んでもらったり,宿題のWordファイルをアップしてもらう様な課題を与えています。また,ブログページを作り,そこに,時系列で授業やプロジェクトのふり返りを書き込んでもらい,他のメンバーもコメントを書き込みながら,ディスカッションするといったことも可能です。授業の最終課題として,ポートフォリオ上の自分の学びを批判的に考察するcapstoneの課題を与えたりもします。

授業を受けている学生には,学生サイトをパスワード・プロテクションをするという前提で取り組んでもらっていますので,ここでお見せすることはできませんが,サイトの外見だけでなく,中身についてもかなり深いリフレクションや,コースに関連するリソースの収集などをやった学生もいます。

実施する際のハードルと言えば,学生の皆さんは,私が思っている以上に,ウェブツールへのなじみが薄いということです。FacebookやTwitterのように,エディタがあって,そこにタイプして,ポストするだけではなく,どこにテキストエディタを置くか,どこに写真を貼り込むかというデザインから始まり,実際,投稿するときには,課題に沿った文章をどう書くか,自分の学びをどう編集するかということも考えなければならないので,ダッシュボードの操作に慣れるまでは,ちょっと大変かと思います。が,私自身も課題を工夫したり,やり方を洗練させていけば,自分の学びをポータブルにディスプレイするツールになるのではないかと思っています。

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