外国語活動カリキュラムコーディネート研究終了!

大学院の小学校英語活動プログラム科目である「外国語活動カリキュラムコーディネート研究」(長い!)の授業が本日終了しました。来年度から,プログラムが再編成されますが,この授業は開講科目に入っていませんので,今回が最初で最後の授業です。前半は,このブログにも書きましたが,韓国とのSkypeでの対話,3名のゲストスピーカーの先生によるワークショップを行いました。そして,先週,先々週と学生さんの4グループによる研修コーディネートが行われ,私も中に混じって楽しく学ばせてもらいました。経験と振り返り,そして,活動の意味づけが行われ,本当に充実した授業でした。毎回,準備して下さったみなさん,ありがとうございました!

毎回のワークショップのあとのディスカッションも充実していましたので,私からコメントをすることもなかったのですが,今日は,最終回。最後まで他力本願では,いけないだろうと,少しまとめました。辞書を引くと’coordinate’の意味は,以下のように書かれています。

bring the different elements (of a complex activity or organization) into a relationship that will ensure efficiency or harmony — New Oxford American English Dictionary

コーディネーターの力量として必要な要素が入っていると思います。このことを踏まえて,お話ししたのは,それぞれのグループが,研修・ワークショップを通して学びの異なった要素,メンバーの異なったバックグランド,あるいは,一人の教師の中に存在する様々な思いなどなど(different elements)をうまく関係づけて(relationship),響き合うような場(harmony)を作ってくださったということです。さらに,具体的には,各グループに共通する特徴として以下のような点が挙げられます。

  • 仲間と一緒に活動を通して体験し,それを振り返る。
  • 活動の中に道具・ものを入れ,それを扱いながら考えたり,感じたりする。
  • こんな風になれたら良いなあ,できたら良いなあを,(ちょっとがんばれば)手が届く距離で実現する。
  • 遊び心を大切にする。

毎回のワークショップの中に,ZPDが構成されていて,コーディネーターと参加者がお互いにコミットしながら,引き上げているという印象がありました。特に,どのグループのワークショップも遊び心満載でした。遊び心(=playfulness)があることで,参加者は心の壁を取り去り,安心して,ちょっとやってみようか,楽しんでみようかという気になります。ちなみにplayをVisual Thesaurusに入力してみると,playという単語の周辺に,おびただしい数のaction verbsのネットワークが張り巡らされます。playという概念がわれわれの活動のコアな位置にあることが分かります。

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Visual Thesaurusでみた’play’

ま,こんなことをお話しさせてもらったあとは,色々なお茶とお菓子をつまみながら,それぞれでリフレクションを行いました。M2の学生さんの中にはこの授業が本当に最後!という方もいました。ゲスト任せ,学生さん任せで進めさせてもらった授業でしたが,本当に楽しい授業でした(アレンジはそれなりに大変だったんですけどね!)。ありがとうございました。

 

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