海外教育体験実習 実習校訪問(2)

本日は,オークレア市内のもう一つの小学校を訪問し,5年生のクラスで実習する学生さんの様子をみてきました。学校に入って3日目ともなると,学生さんも子どもたちとファーストネームで呼び合っていて,いい関係を築くことができているようでした。こちらの小学校に来ていつも思うのは,クラス内に様々な決まり事があり,そういったスローガンや決まり事が教室の至る所にポスターとして掲示してあるということです。そして,教師は,事ある毎に,子どもたちにそのことをリマインドしますし,全員のアテンションをコントロールする場面はよく見ます(小さい教室ですがマイクを使っています)。日本の学級経営にあたると思いますが,disciplineの厳しさは,日本と同じか,それ以上ではないかなと思いますが,その一方で,うまくできたら,めちゃくちゃ褒めてくれます。

今日の授業では,学生さんが,子どもたち一人ひとりの名前がカタカナで書かれた短冊を準備してきていて,それを子どもたちに配りました。そして,これまた日本から持ってきた筆ペンで,短冊に書かれた自分の名前をなぞるという活動をしました。ストロークというより,「塗る」という作業になっておもしろかったのですが,自分の名前を別の言語で書いてみる,というのは一生懸命になる活動ですね。何人かの子どもたちが,私に短冊を見せ,「読んでみて!」というので,読み上げてあげると,とても満足そうでした。その短冊は,しおりとして使われるようです(準備,たいへんだったと思います。ご苦労様でした!)。

その後,その学生さんが,自分の勤務校の子どもたちに作ってもらった折り紙と簡単な英語で書かれたメッセージを,5年生の子どもたちに手渡しました。日本の子どもたちは,折り鶴,箱,やっこさんなど,複雑な折り紙を作ってくれていて,子どもたちは,また「すげえ」を連発していました(こちらについても,準備,ご苦労様でした)。そして,今度は,オークレアの子どもたちから,日本の小学生にメッセージを送ってみよう,という活動になりました。子どもたちは,学生さんのデモに従って,一生懸命,折り紙をつくり,海の向こうにいる友だちへのメッセージを書いてくれました。このエクスチェンジから,発展的なやりとりに結びつくと良いなあと思います。

その後,ラッキーなことに,全校集会に立ち会えました。新学期の始まりである9月には,毎週金曜日に全校集会を行い,居心地の良い学校生活を送るためにいくつかの価値観を共有していくのだそうです(「道徳」だね)。日本と同様,体育館で行われたのですが,日本の「気を付け。礼!」とシーンとした中で行われる集会と異なり,こちらのアセンブリーは,先生方の工夫で,映像や歌,ちょっとしたダンスなどentertainingな要素をいれながら進んでいきます。この日のテーマは,responsibility。先生方が自ら作ったビデオなどを使いながら,子どもたちが,どんな時にresoponsibleになる必要かを映像で見せながら進んでいきました(「あれ,この雰囲気,日本でも見たことあるなあ」と考えてみたら,映画『みんなの学校』で出てきた児童集会のシーンに似ていました。そう言えば,映画に出てくる大空小学校の学校運営とこちらの小学校の運営の仕方,教員間の協働や役割分担って似てるんじゃないかなあ…)。また,この日は,HAT DAYということで,子どもたちはお気に入りの帽子をかぶって登校してきていましたが,これも,全校で取り組むプロジェクトとして,児童会が決めて,実施しているということでした(これとは別に3月には,Dr. Seussの生誕を記念したCrazy Hat Dayというのがあり,そちらに遭遇したこともあります)。

毎年学校を訪問させてもらうと,ビジターである私にとっては,へぇ—違うなあ,と思うことの方が多いのですが,小学校の教員をしている学生さんに話を聞くと,こちらの学校で三日間過ごしてみて,子どもたちの様子や一人ひとりの個性については,日本の子どもたちとの違いというより,反対に同じところが多いということがわかったと話してくれました(さすがです)。でも,学校運営やクラス運営の点では,日本でも取り入れてみたいやり方もたくさん発見されたそうです。ぜひ,日本の教室にも取り入れてくださいね。

というわけで,明日は,学生さんたちは,ホストファミリーと最後の夜を過ごし,日曜日には,ミネアポリスに移動します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください