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Professor at Hyogo University of Teacher Education (aka tyoshida)

明日から海外教育体験実習へ

大学院に開設している小学校英語活動プログラムの授業の一つである「海外教育体験実習」を実施するために,明日,アメリカ合衆国・ウィスコンシン州オークレアに向けて出発します。今年度の院生さんの参加は,2名ですが,ウィスコンシン大学オークレア校での二日間と市内の小学校での三日間の実習は,きっとすばらしい経験になると思います(小学校での実習を1日延ばしました!)。私も,今回で5回目のオークレア訪問となります。いつも現地の先生方のホスピタリティに感謝をしながらの実習となります。

ということで,しばらく留守にしますが,現地の様子をまた書いていこうと思います(帰ってきてからの仕事が恐怖です)。

講師も楽しい教員研修会

いえ,いつも,研修会は,楽しくやっているんですよ。でも,昨年から,岡本真砂夫先生と一緒にはじめたこの小学校英語教員研修は,担当している講師の側も,格別楽しくやっている研修会です。なぜ楽しいかといいますと,参加者中心で,かつ,ICT(iPad+ロイロノート)の力を借りて,インタラクティブにやれるからなのです。参加者のみなさん,積極的な参加をありがとうございました。 続きを読む

研究指導について知りたい学生さんへ(2016年度・修士課程編)

大学院のゼミを決める手続きについては,先日,新入生オリエンテーションでも説明しましたので,どんどん相談に来てください。やりとりをしながら,みなさんの関心のあるテーマが少しでも形になっていけばと思います。最近のゼミや研究指導について書いておきます。

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研究指導について知りたい学生さんへ(2016年度・学部編)

新年度になり,学部生や大学院生からゼミ訪問の問い合わせがありますが,参考にしていただけるように,私が担当している学部と大学院のゼミの研究指導について,書いておきます。

【学部ゼミ】

私が担当する学部ゼミでは,英語教育,特に,英語授業,教室での英語学習,また,授業で使用する教材や活動の開発に関心のある学生が所属しています。とは言え,私の方から,○○のテーマをやってみなさい,などと押しつけることはありません。自分でテーマを選び,それが取り組む価値のあるものであるかをよく考えてもらっています。

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2016年度が始まりました

もう4月になってしまいました。今年も,大学周辺の桜並木は美しく咲き誇っていました。新しく大学に入ってこられたみなさんは,新しい環境への順応がたいへんだと思いますが,飛ばしすぎずに大学の生活に慣れていってください。授業やゼミに関する相談は,前もってメールで連絡していただきますと,日程調整しますので,いつでもどうぞ。

1つ学年の進んだ学生のみなさんは,今年度もよろしくお願いします。新たな発見ができるように,一緒に取り組んで参りましょう。私も,この大学での生活が長くなってきましたので,マンネリ化いかに防ぐかに腐心しています。「あ,去年も同じこと言ってましたよ」というようなことがありましたら,どうぞご指摘を。

「大事なことは,何度でも言いますよ」と開き直りますので。

Good luck!

3つの修士論文から:質的研究の楽しさと苦しさ

3月。卒業のシーズンです。今年度は、3名のゼミの院生さんが修士論文を提出されました。お疲れ様でした。いずれも教室での英語授業や学習についての経験を質的に分析した研究で、サポートする私としても学ぶことの多い論文でした。院生さんの研究そのものを、このサイトで取り上げることは、これまであまりしなかったのですが、ご本人たちからも許可を得ましたので、紹介してみます。学生さんがどんな研究をしているか、その一端を覗いていただけると思います。 続きを読む

校内研修会での授業のふりかえり

県教委と連携して取り組んでいる英語教員研修を皮切りに,8月〜今月にかけて,教員研修の講師を務めたり,県内のいくつかの小中学校での校内研修会に呼んでいただき,研究授業を見たあとに,お話をさせてもらったりしています。ちょっと,外に出かけすぎ?と自分のスケジューリングの甘さを反省しつつ,ただ,どちらかというとワンショット,あるいは,点でしか関わっていないのに,好きなことを言わせていただいていることに「申し訳ありません」と反省もしております。

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「海外教育体験実習」(4)

 

写真も少し追加しておきます。9月21日から23日まで研修を行ったUW Eau Claireのキャンパスです。きれいなキャンパスですが,みどりの芝生は昨年,植えられたばかりで,学生たちは,この夏から,おそるおそる寝そべるようになったとか。うちの大学でも芝生植えたらどうかな。あ,雑草にやられちゃうか。写真の中央に見えるガラス張りの建物が,Educationが入っているCentennial Hallです。IMG_2203そして,大学の裏手には,こんなトレッキングロードのある場所もあります。鹿が出てくるそうです。寮に住んでいる学生は,奥に見える階段を上り下りして授業に通うそうです。この風景,兵教大でも見たことあるなあ(学生寮と学生会館の間ってこんな感じ?)。DSCF3550

「海外教育体験実習」(3)

大学での実習を終え,学生さんたちは,ホームステイ先に移動しました。私は,昨日と今日,地元の小学校を二校訪問し,授業の様子を見てきました。学生さんたちは,現地の幼稚園から五年生までの子どもたちに,参加型の授業を実施しました(写真を出せないのが残念!)。
折り紙や紙風船,竹とんぼなど日本の遊びや筆ペンを使ったイラストレーション作りや習字,そして,ソーランなどを体験してもらうものでした。スライドや小道具などよく準備されていたし,子どもたちのとのやりとりはとても豊かなものでした。どの授業もすばらしかったです!言語,文化にかかわらず,子どもの動きや反応を見ながら,柔軟に対応していく力がものをいいますね。 続きを読む

「海外教育体験実習」(2)

大学での研修では,学部の教職課程の授業やESLの授業に参加させてもらうのですが,今日は,小学校の教員を目指す学生さんが履修している教職専門の授業(理科教育,算数教育,K-12のContent Education)参加しました。
いずれの教職の授業でも,学部の学生に実践が理論に裏打ちされていることを意識させていましたが,その理論が,社会構成主義や社会文化的理論となっていて,伝統的な認識論からの転換が図られていました。こういった考えは,授業のやり方にも反映されていて,多くの教室環境が,アクティブラーニングや反転授業に対応したものになっていました。
何人かの学生さんたちに聞いてみると,小学校から高校までは,どちらかというと,記憶中心の伝統的な指導法を受けてきたので,構成主義およびそれに基づく指導法の理解は,簡単なことではないということでした。

Introduction to Teaching Experience Gr 1-12という授業では,実習に出る前の学生さんに対する授業ですが,様々な教科に属する学生が集まり,教科を横串にする理論を共有しながら,それぞれの教科のKey IdeasとTools for inquiryを考えてみようという授業は,なかなかおもしろかったのですが,結構バラバラな考えが出てきて,それをどのようにまとめるのか,教員側の力量が求められると思われる授業でした(残念ながら,後半部分は移動のため,見ることができず)。

(この記事は,Facebookに投稿したものを一部改編しています。)