月別アーカイブ: 2015年9月

「海外教育体験実習」(4)

 

写真も少し追加しておきます。9月21日から23日まで研修を行ったUW Eau Claireのキャンパスです。きれいなキャンパスですが,みどりの芝生は昨年,植えられたばかりで,学生たちは,この夏から,おそるおそる寝そべるようになったとか。うちの大学でも芝生植えたらどうかな。あ,雑草にやられちゃうか。写真の中央に見えるガラス張りの建物が,Educationが入っているCentennial Hallです。IMG_2203そして,大学の裏手には,こんなトレッキングロードのある場所もあります。鹿が出てくるそうです。寮に住んでいる学生は,奥に見える階段を上り下りして授業に通うそうです。この風景,兵教大でも見たことあるなあ(学生寮と学生会館の間ってこんな感じ?)。DSCF3550

「海外教育体験実習」(3)

大学での実習を終え,学生さんたちは,ホームステイ先に移動しました。私は,昨日と今日,地元の小学校を二校訪問し,授業の様子を見てきました。学生さんたちは,現地の幼稚園から五年生までの子どもたちに,参加型の授業を実施しました(写真を出せないのが残念!)。
折り紙や紙風船,竹とんぼなど日本の遊びや筆ペンを使ったイラストレーション作りや習字,そして,ソーランなどを体験してもらうものでした。スライドや小道具などよく準備されていたし,子どもたちのとのやりとりはとても豊かなものでした。どの授業もすばらしかったです!言語,文化にかかわらず,子どもの動きや反応を見ながら,柔軟に対応していく力がものをいいますね。 続きを読む

「海外教育体験実習」(2)

大学での研修では,学部の教職課程の授業やESLの授業に参加させてもらうのですが,今日は,小学校の教員を目指す学生さんが履修している教職専門の授業(理科教育,算数教育,K-12のContent Education)参加しました。
いずれの教職の授業でも,学部の学生に実践が理論に裏打ちされていることを意識させていましたが,その理論が,社会構成主義や社会文化的理論となっていて,伝統的な認識論からの転換が図られていました。こういった考えは,授業のやり方にも反映されていて,多くの教室環境が,アクティブラーニングや反転授業に対応したものになっていました。
何人かの学生さんたちに聞いてみると,小学校から高校までは,どちらかというと,記憶中心の伝統的な指導法を受けてきたので,構成主義およびそれに基づく指導法の理解は,簡単なことではないということでした。

Introduction to Teaching Experience Gr 1-12という授業では,実習に出る前の学生さんに対する授業ですが,様々な教科に属する学生が集まり,教科を横串にする理論を共有しながら,それぞれの教科のKey IdeasとTools for inquiryを考えてみようという授業は,なかなかおもしろかったのですが,結構バラバラな考えが出てきて,それをどのようにまとめるのか,教員側の力量が求められると思われる授業でした(残念ながら,後半部分は移動のため,見ることができず)。

(この記事は,Facebookに投稿したものを一部改編しています。)

 

「海外教育体験実習」(1)

大学院の小学校英語活動プログラムの授業の一つで,「海外教育体験実習」を実施しています。ウィスコンシン州オークレア市に10日間滞在し,大学の授業に参加したり,ホストファミリーと過ごしながら,地元の小学校で授業を行うというものです。今回で,通算6回目になりますが,私自身がコーディネートするのは,今回で4回目です。過去3回は,いずれも3月初旬という現地ではまだ雪深い時期に実施していたのですが,飛行機は雪で遅れたり,キャンセルされたりするし,屋外での活動がやりにくいので,今年度から,試みに9月後半の実施に変更してみました。結果からいえば,やっぱり,この時期の方が気候もベストですね。というわけで,9月20日に日本を発ち,21日からUWECのキャンパスでの実習が始まりました。ここでの体験を少しずつ書いておきます。